HOME > 日本一わかりやすい台湾商標 > 世界から見た台湾商標の傾向 > 台湾の商標出願の現状
台湾の商標出願の現状
■台湾商標の出願数は伸びています。
台湾の商標出願申請数は、2012年は75,000件と対前年比10%の伸びです。
アジア圏内で好調な台湾経済を象徴して、特に海外からの申請も増えています。その中で、日本が一番多く昨年は約4,200件の出願申請が台湾であがっており、最多です。次の米国で、その次は中国本土です。
近年目を見張るのが、中国からの出願数の激増です。中国はそもそも、世界一の商標大国(出願数の意味で)、商標に関するトラブルも非常に多い国というお国柄を反映しているのか、商標に対しての意識も高いと言えます。
こうした背景を踏まえ、台湾においては、早めに商標登録を申請出願し抑えておくことが何よりも大切と言えます。
■商標冒認出願のトラブルも増加している
こうした申請数の多さというのは、純粋に台湾にてブランド展開をおこなっていくために必要な商標登録ということだけではなく、商標に関する冒認出願(いわゆる抜け駆け申請)もかなり増加してきております。
台湾商標というのは、先願主義を採用しておりますので、第三者が出願をして登録されてしまいますと、そのブランド名や企業名を実際に使用している人であってもその後同じ商標を登録することが難しくなります。日本企業もこういったトラブルに巻き込まれているケースも多々あります。このようなトラブルが増えてきているのも台湾商標の現状です。
- 「世界から見た台湾商標の傾向」に関するその他の記事
すべてのカテゴリ一覧
日中商標権情報センターについて
(社)日中商標権情報センターでは、中国における商標権の制度や冒認申請の実態などを情報発信し、日本企業の中華圏における商標調査、アドバイスを通して中華圏における日本企業の円滑な経済活動に寄与できるよう活動しています。
> 社団概要はこちら