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台湾において無断で商標登録されている日本の商標
■様々な日本のブランドが台湾で登録されてしまっている
台湾では日本の地方の地名や、有名人の名前、大手企業に留まらず中小企業名前やブランド名など、実に様々な名称が台湾において無断で商標登録されているという現状があります。
日本と台湾は同じ漢字文化圏の為、一概にすべてが抜け駆け申請とは言えないのですが、昨今、日本の中小企業が本格的に台湾でビジネス展開をしようとしたところ、既に商標が無断で取られているケースが多発していて、問題になっているのです。
もしすでに台湾商標が他人によって登録されてしまっているという場合、その商標がたとえ日本のブランド名などであったとしても先に登録されてしまっていては、そのブランド名でビジネス展開をしていくことが出来ずに、やむなく名前を変更する必要があったりします。
■台湾で冒認出願が相次ぐ理由
ではどうして台湾人は様々な商標を勝手に出願するのか…それは、台湾では商標権の売買がビジネスとして成立している背景があります。
台湾商標というのは先に出願したものに権利が御座いますので、出来るだけ早めに商標出願をした方が良いに越したことはありません。 ただし、台湾の場合は中国と違って、行政による救済処置もとられており、台湾で企業努力して育ててきたブランドが未登録で冒認されれば、しっかりとした証拠を提出することができれば取り返すことも可能です。こうした点は、中国とは違った点と言えるでしょう。
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