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自治体の中国進出支援担当の方へ

日本の地名が、中国で冒認の危機にさらされています。

報道でもご存知かと思いますが、都道府県名をはじめとし、
数多くの著名な地域名が中国ですでに、第三者により取得されています。

千葉県の県内地名の冒認事例

YOU TUBE(2012年 テレビ朝日「スーパーJチャンネル」)

各都道府県 地名の登録 状況一覧

なぜ、日本の地名が中国で登録されるのでしょうか?

中国の商標法第10条には「公衆に知られた外国地名」は
商標登録をすることができないと規定されています。
しかし、実際は多くの日本の地名が既に登録、もしくは出願中になっています。
これらの理由として、

審査官が日本の地名をあまりよく知らず認可してしまうケース

東京や、大阪、北海道は知っていても、小さな都市名や、町名までは分からいケースがほとんどです。
これは、私たち日本人が、中国の都市名(例、太倉、池州、舟山)を言われても分からないのと同じです。

中国語として通常の単語になっている場合があり、一般単語として出願しているケース

例えば、「群馬」=中国語では、馬の群れというごく普通に使用する一般単語です。
「宮城」=皇宮、「京都」=首都、のように、冒認の意図はなく、
一般単語として出願している場合があります。

地名を冒認されると、どんな影響があるのでしょうか?

  • 1. その地名を用いた特産品の輸出しようとした場合、商標権侵害で訴えられる可能性があり、
    中国での販売活動に重大な影響がでる。
  • 2. 中国で、観光誘致のPR活動しようとした場合、商標権侵害で訴えられる可能性があり、
    地域の観光産業に影響がでる。
  • 3.地域ブランドに傷がつく。
    例えば、○○産○○といった偽物で粗悪な特産物が中国ででまわり、かつそれが、第三国へ輸出されようものなら、
    地域ブランドのイメージが失墜され、計り知れない悪影響がでる。

地名商標の対策は?

オール○○県の体制が必要!

これは商工労働部、あれは農林水産、といった縦割りでは、
商標のように多岐の部署に関係する問題の解決はなかなか難しいと思われます。
自分たちの地名は、自分たち守る。まずは、オール○○の心構えが重要と思われます。
(中国の商標冒認問題に取り組んでいる千葉県会議員 網中氏の言葉より)

まずは、現状の把握

域内の地名がどういう状況なのか?(冒認されている、類似がある、大丈夫)
最低限、主要な地名に対し、現状を把握しなければ、対策のしようがないのは言うまでもありません。
弊社団では、地名に関しては、国益に資する重要度が高いと認識しており、
優先的かつ無償で調査を実施しています。

戦略的ビジョンの構築

域内の全ての地名、分野に対し中国で商標申請するのは、物理的、またコスト面でも困難です。
かといって何もしないわけではなく、まず地域の特産物や中国への輸出品目が多い物産、
または地域の有名な観光地名などに絞って、優先度を設けて地名商標を出願し、保護していくのが賢明かと思われます。

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